私達は心豊かな子ども達に育って欲しいと願っています。
とても興味深い資料を見つけたのでご家庭での教育など参考になればと思い投稿します。
「結果志向」と「学び志向」について
私達大人が「出来た、出来てない」の結果ばかりを評価対象にしてしまうと子ども達は褒めて欲し
い欲求をもっているので、自分の今の能力で出来ることしかしなくなります。つまり挑戦意欲(学ぶ
意欲)が育たないということです。
アメリカのキャロル・ドウェックという人が行った興味深い実験があります。4歳児に4つのパズル
を解いてもらいます。最初の3つは、4歳児には難しいパズルで全員解くことができません。最後の
1つだけは、全員が解くことのできる簡単なパズルです。それら4つのパズルをやり終えた子ども達
に「もう一回、その4つのパズルの中から1つだけ自由に選んでやってみて」といいます。その時、
子ども達は「さっき挑戦して出来なかったパズルを選ぶ子」と、「全員が解くことの出来た簡単な
パズルを選ぶ子」に分かれるそうです。そして、「どうして、そのパズルを選んだの?」と子ども達に
聞くと、簡単なパズルを選んだ子たちは「簡単だから」「出来るから」「失敗しないから」と答え、反対
に難しいパズルを選んだ子たちは「くやしいから」「こっちの方が面白い」「時間があれば、今度はで
きるはず」などと答えるそうです。簡単なパズルが解けたという点では両者の能力に違いはないよ
うに見えますが、上の実験からも分かるように、より難しいことや、分からないことに挑もうとする
「学び志向」の子ども達の方が、「結果志向」の子ども達に比べて、より多くの「学びと成長の機会」
をつかみ取ることが出来るだろうということは容易に想像つきます。
では、どうしたら「学び志向」の子ども達に育つのでしょうか。
それは、キャロル・ドウェックいわく、賢く褒めることのようです。賢く褒めるとは、出来た出来ない
という結果や知能、才能を褒めるのではなく、プロセスを褒めることのようです。プロセスとは「努
力、やり方、取り組み方、集中力、忍耐力、進歩」などです。そこを見つけて褒めてあげれば強くて
「しなる」子だも達が育つようです。そうやって途中の頑張っているプロセスを褒められた子は挑戦
意欲のある、やり抜く力のある、つまり、「学び志向」の子に育っていくということです。
プロセス(過程)を褒めるのは難しいかもしれませんが、あまり難しく考えずに、子ども達が何かに
もくもくと取り組んでいる姿勢とか、前よりも上手くなっている進歩とか、工夫しているところとか、褒
めて認めていければといいのかなと思います。
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